「経営者の言葉」が人材定着を左右する理由

石井 隆介
石井 隆介

既にご紹介させていただいた「書面化が人事トラブルを防ぐ」というお話から、今回はもう一歩踏み込んで、「人材定着の土台=会社の文化」についてお伝えします。

\評価制度の整備が含まれる/

中小企業に必要な人事改革

辞めない会社に共通するもの

私はこれまで数百社の中小企業をサポートしてきましたが、「人が定着する会社」と「人が次々と辞めてしまう会社」には明確な違い があります。

それは、制度や給料の差ではなく―― 「文化」 の差です。

「うちは家族のように仲が良い」

「困ったときは助け合う」

「挑戦を歓迎する」

こうした文化がある会社は、不思議と人が辞めません。
一方で、文化が曖昧な会社では、いくら給料を上げても「やりがいがない」と言われて辞めていくのです。

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中小企業に必要な人事改革

文化は“経営者の言葉”から生まれる

石井 隆介
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では、その文化はどうやって作られるのでしょうか?


答えはシンプルで、経営者の言葉と行動 です。

ある会社の例を紹介します。

社長は毎朝の朝礼で「仕事はスピードよりも正確さを大切に」と繰り返し伝えていました。
その結果、社員同士でも「まずは確認しよう」「急いで雑になるのは違うよね」と声を掛け合うようになり、会社全体に正確さを重視する文化が根付きました。

つまり、社長の言葉が文化の種になり、繰り返し発信することで会社の空気を変えていくのです。

なぜ文化が定着率に直結するのか?

石井 隆介
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人材が辞める理由を調べると、「給与が低い」よりも「会社に将来性を感じない」「自分が大切にされていない」といった理由が上位にきます。

この“不安”を解消するのが、まさに会社の文化。

例えば、

承認の文化がある会社 → 「自分は必要とされている」と感じる

挑戦の文化がある会社 → 「成長できる」と感じる

安心の文化がある会社 → 「長く働けそう」と感じる

このように文化は社員に「ここに居続けても大丈夫」という心理的安全性を与えます。

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文化づくりの第一歩=見える化

石井 隆介
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では、実際に文化をどう作るか。


私は「理念や価値観を“見える化”すること」が第一歩だと考えています。

経営理念を壁に貼る

社長の言葉をニュースレターに残す

社内で「うちの会社らしい行動」を発表する

このように「見える化」することで、社員は自然と「これが私たちの会社の軸だ」と理解していきます。

経営湘南パートナーズのお客様の事例

石井 隆介
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ある製造業のお客様事例をご紹介いたします。

従業員30名の町工場でのこと。
以前は離職が多く、「うちのような小さい会社には優秀な人は来ない」と社長も諦めていました。

そこで取り組んだのが「理念の言語化と共有」。
社長が「うちは小さくても品質では大手に負けない」という想いを明文化し、毎週のミーティングで語り続けました。

すると社員から「自分たちはただの下請けじゃない」「誇りを持てる」と声があがるようになり、数年で離職率が大幅に改善。
採用にも良い影響が出始めました。

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今日からできる文化づくりチェック

経営者の皆さんに、ぜひ考えていただきたい質問があります。

社員に「社長が大事にしている言葉は?」と聞いたら、同じ答えが返ってきますか?

その言葉を、日常的に社員と共有していますか?

会社の文化を“見える形”にしていますか?

この3つに「YES」と答えられる会社は、人材定着率が自然と高くなります。

今回のコラムのポイントをまとめてみました。

人が辞めない会社は「文化」が強い

文化は経営者の言葉と行動から生まれる

見える化することで、社員の安心感と一体感が育つ

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石井 隆介のセミナー実績

私は、年間50回以上のセミナー・研修登壇(掲載媒体数 5誌以上受講者数 300名超)を通じて、「信頼される管理職を育てたい」と願う多くの経営者・管理職の皆様を支援してきました。


特に近年は、テレワークや世代間ギャップの影響で、「これまで通じていたマネジメントが通用しなくなった」という相談が急増しています。

少人数制のこのセミナーだからこそ、実務に落とし込める具体的な方法をお持ち帰りいただけます。

【保有資格】社会保険労務士 登録番号:第14170086号